10月某日、S編集長からの指令。その指令は日吉キャンパスの裏にあるマムシ谷で1泊して、その体験記を書けとの 内容だった。
ケイスポでは編集長の言うことは絶対だ。「マムシ谷では多くの体育会が汗を流している。そんなマムシ谷で 身も心も鍛錬してこい」(S編集長)。やり過ぎですよ、編集長…。終電で日吉へ行き、いざマムシ谷へ。
以前、マムシ谷付近でストーカー事件を本紙記者Hは目撃した。そのことを聞いて以来、マムシ谷は”日吉駅から 徒歩5分でいける青木ヶ原樹海”との異名を持つ。無論、ケイスポ内だけだが。
辺りは真っ暗。周りには我々取材陣以外誰もいない。カメラとして同行したAは動揺を隠せない。彼はケイスポ第1回 『呪怨』大会で見事なチキンぶりを発揮した逸材。早くも同行したことを後悔したようだ。
用意してきた寝巻きを広げ、就寝しようとする。「寒い。やばい。間違いない。」寝たら死ぬ。僕らは切実だ。 思い出話を朝まで語り、なんとかひと晩切り抜けた。
不思議なのは、真夜中に一人でマムシ谷を歩いているサラリーマン。仕事のことは考えているが、今そこにある 身の危険は考えていないようだ。
翌朝、銀玉に到着。涙が溢れる。もちろん、お迎えはない。ヒヨウラで2人寂しく朝マ○ク。熱いコーヒーがのどの 渇きを潤す。ああ、生きていてよかった。
編集長から1通のメール。「記事早めね」。明日も大和がゆく…。
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