〜2009年にかける〜 第10回 蹴球部

昨季大学選手権1回戦敗退と、不満の残るシーズンを送った慶大蹴球部。今季は主将に松本大輝(環4)、副将に濱本将人(政4)を据え復権をはかる。まだ新チームは始動し始めたばかりだが、お2人に今季のチームについてうかがった。

―新チームとして1週間雰囲気は

松本 グラウンドの雰囲気いいのかなって思ってます。オフが長かったからラグビーに対してモチベーションが高くていい感じなんじゃないかなって思います。

濱本 僕はリハビリって感じなんで。分からないけど選手たちの表情を見る限りはフレッシュ。楽しそうだなっていう。けがしてるからかもしれないけど。

―4年生として引っ張る側になっていかがですか

松本 今年は後輩が多いので、4年生で引っ張っていかなくてはいけない。去年はいっぱいいたけど、今年は少ないから1人1人が積極的に引っ張らなくてはっていうのは感じますね

濱本 僕は、逆に引っ張って行くことはあまり意識しないようにしてますね。自分がやるべきことをしっかりやって示していく。やるべきことをやる姿で見せていかなくてはっていうそこだけですね。

―声などから

松本 そうですね。僕とか特に意識していますね。4年生を中心に。

―主将になった今の率直な気持ちは

松本 最初は不安とかありましたね。今は練習が始まって、充実した日々を過ごして楽しいなって感じています。

―プレッシャーは感じますか

松本 練習始まる前はそういうプレッシャーとか自分で勝手に感じちゃっていたんですけど、練習始まってからは練習をがんばるのが一番だということ頭に置いてやっていきたいと思っているので、今は特にプレッシャーとかはない。がんばるだけです。

―どんな主将を目指しますか

松本 熱い主将に。声でもプレーでも引っ張っていく主将になりたいですね。

―松本選手はどんな主将ですか

濱本 声を出してくれているので。僕は出さないタイプなんで、そういう面で良いんじゃないかなと。松本が常に出してくれているので。とても器用な人ですね。

―花ア前主将(総卒)の影響はありますか

松本 そうですね。花アさん中心に4年生の影響がすごくあって、練習に対する姿勢とか。いろいろリードしてくれてそのまま今年もいいものが残っているのですごくやりやすいですね。

―何か声はかけられましたか

松本 いろいろ。ちょくちょく相談に乗ってもらってます。こういう場面ではこうしたほうがいいんじゃないかと相談に乗ってもらっています。

―林監督とは

松本 結構コミュニケーションの機会が増えた。勝つことにこだわっていこうと。練習も少し変えて実践を増やしたりとかして、試合でもいろいろ考えてやっていこうとは話をしました。

―後押しを受けた主将ですね

松本 そうですね。いろいろ話あった結果。任せてもらえたのは嬉しい。

―どんな副将を目指しますか

濱本 僕はけがを治すことが先決です。割と入り込むと黙りこむタイプだと自分で思うんですけど、そこをどうするかなというのを悩んでいます。基本的には今まで通りのスタイルでいこうかなと。それプラス副将らしさ4年生をらしさをどう出していこうかを模索中です。まだ分からないですね。

―副将には何を期待しますか

松本 プレーで引っ張ってくれる部分が大きいんで、協力して4年生少ないんで。僕と濱本はじめ4年生で引っ張っていくというイメージで1年やっていきたい。

―どんな学年になりそうですか

松本 スターいるのかね。

濱本 1つ下の学年がいるんで。

松本 試合とかにも今年出てくるとは思うんですけど。ずば抜けたスターはいないけど、平均的に実力を上げて、その上でチームワークを作れれば。 両方ですね。

濱本 俺らの学年の話じゃないの?(笑)

松本 あ、僕らの学年は。

濱本 パンチないよな。

松本 結構実力的にはパンチないですね。

濱本 実力的には下の2学年。ぼくたちは試合に出ている割合も学年の中でいったら低い。そうですね、どんな学年かというと個性は強い学年だよな。

松本 個性は強い。いろんな個性をうまく調合させて、熱いチームが出来たらばと。

―特に個性が強いのは

濱本 みんな個性的ですけど。

松本 プロップの川村(政4)とか個性強い方だとは思う(笑)。

濱本 廣畑(環4)も。

松本 廣畑もまた違った感じ。

濱本 悪く言うと、みんな考え方が割と頑固なヤツが多いので話し合いでは衝突が多い。でもそれを松本を中心に取り仕切ってその力が同じ方向を向けばいいんじゃないかって。

松本 ですね。

―スローガンは何かありますか

松本 去年は“ONE”というのがあったんですけど、もともと慶應はスローガンは無いチームという感じで、魂のタックルといかそういのがベースで、4年生の中では「最大の成長最大の感動」というのがある。最大の感動を味わうために要は日本一になろうっていう。チームの大たいてきなスローガンはないですね。来年も多分ないと思いますね。去年は早稲田っぽくやってみたと監督は言ってました。

―早大のスローガンを知っていますか

濱本 EXPLOSIONだって、爆発してくるらしいよ。

松本 まあ敵のことは気にしないです(笑)。

濱本 でも俺らは一応ナチュラルだよな。

松本 ラグビー的にはナチュラルラグビーをやっていこうと話してます。

―ナチュラルラグビーとは

松本 あんま考えずに自然体でラグビーをしよう。言い換えるとシンプルなラグビーですね。

濱本 自然体?

松本 選択肢を少なくしてみたいな。あんま考えずに状況で選手が判断できる。

濱本 去年はこうなったらこうしようと凝り固まっていてというか。

松本 決めごとじゃなかったんだけど、自分たちで決めごとにしていた。そういうセオリーとかを少なくしてというかんじですね。

濱本 いきたきゃいけみたいな。

松本 そういった意味でナチュラルっていうのが今年のやるラグビーですね。

濱本 本能ってことだな。

松本 そうですね。あんま考えずにね。

―昨季は悔いの残ったシーズンでしたか

松本 去年は春と夏4年生のおかげでいいシーズンを過ごせた分かてなかったのは、後悔というより悔しかった。

―帝京大戦の後は

松本 よくわからなかったですね。負けるとは思わなかったんで。自分たちの代が来たっていうのと、これで本当に花アさんたちの代が終わっちゃうんだと、よくわからなかったですね、試合の後は。

濱本 そうですね。まっちゃんも言ってたんですけど、後悔というより悔しかった。あの時ああしてればよかったというのはないけど、このチームで勝てなかったってことが悔しかった。

―オフの間は切り換えられたか

松本 終始ラグビーですね。自分たちの代のことを話したり、監督とコミュニケーションしたり。チームでまとまってトレーニングしたりしてたんで、ラグビーのことばっかでしたね。

濱本 僕は結果疲れて…(笑)。空っぽって感じでしたね。長いことガーとやってきたものがあの日を境に突然スパッときれてしまって。怪我もあったんで、それもなかなかよくならないというのもあって落ち込んでたというか、抜け殻状態でしたね。

―具体的にチームづくりは。春はこうしたいとかありますか

松本 春は勝ちにこだわると同時にチャレンジしようと。具体的に決まってはいないけど、キックを使わないだとか、そういう自分たちで条件を設定して試合をやったりだとかそういうのを考えてますね。あと春は走ってトレーニングして基本的な部分をやらなくてはいけないので。今もやっているんですけど、基本的な基礎体力をつけて、そこから夏秋にかけて戦術的におとしていくっていうかんじですね。

―どれくらい走っているんですか

松本 そうですね〜去年は距離で管理していたけど、今年は実践っぽいフィットネスを監督が考えてくれているので、距離とかは言いづらいけど、ほとんど毎日走ってますね

濱本 距離とかなさそうだよね、今年は。

松本 ないよね。

―春は練習試合を多く組んだとお聞きしました

松本 今年は試合は全部の相手やるっていう勢いなんで。試合から学べることが多いから今年は試合を多くしようっていってましたね。タフさをみにつけようって。

―早大、帝京大の二強に加えて、明大も監督が代わって怖い存在に。厳しいシーズンになるのでは

松本 そうですね。まあでも厳しいのは毎年のことなので、まああとは自分たちがどんだけ自分たちのラグビーを信じてられるかというところだろ思いますね。あと練習をどんだけ頑張れるか。相手よりも自分たちですね。

―濱本選手はいかがですか

濱本 そうですね〜なんでしたっけ(笑)。春の話が出たんですけど、春も大切なんですけど、自分は秋のほんちゃんの試合に勝ちたいというのがあるので…だからなんなんだろ(笑)。それで厳しい戦いになると思うんですが、これからの試合は全部最後の試合ということになるので1戦1戦大切に戦いたいというか(笑)。

松本 (笑)。

濱本 こういうしかないですね。

松本 去年は1戦1戦とりあえずガムシャラに勝ちのこだわってというのがあったんですけど、今年は最後に日本一になるというのが最終目標でそのための春という点で今年とは異なりますね。勝ちにはこだわるけど過程プロセスを意識しようと。

―チームづくりとは別に個人で課題は

松本 フィジカルでもフィットネスでもなんでも相手FWに負けないというのが個人的な課題。他大の同じポジションのやつに負けない

濱本 僕は後輩に優秀なのが多いので、一個人として後輩に負けないようにというのがあって、去年とかはタックルしかできていなくて、ちゃんと攻撃でもチームに貢献できるよう日々勉強していきたいなと思います。

―1年後の今こういうふうになっているだろうとか

松本 優勝して遊んでいます笑

濱本 日本にいないね。

松本 日本にいないで優勝してみんなでハワイとか。打倒トップリーグ日本選手権で戦って、そろそろ終わってて旅行いってますね。分からないですけど(笑)。

濱本 こんな感じでいいんですかね(笑)

―後輩に何か伝えたいことはありますか

松本 3年生の人数が多くて4年生の人数が少ないので、3年生としてラグビーを楽しむ反面、最上級生くらいの自覚をもってくれればいいですね。ロックとかは3年生がポジションリーダーになっちゃっているんで、まあそういう3年生にも最上級生くらいの自覚を持ってほしいっていう反面チームのことは考えずとりあえず楽しんでほしいっていうのがありますね。

―去年はお二人がそうだったのですか

松本 チームとして盛り上げなきゃというのはあったんですが、でもやっぱ4年生に甘えてましたね。伊藤さん(環卒)とか。なんだかんだ引っ張っていくれたんで。4年生になって気付きましたね。

濱本 チームのこととか考える必要はないと思いますね。僕もそうだったんで。プレーに専念してもらえればという感じですね。

松本 そうですね

濱本もともと能力の高い選手がいっぱいいるんで、1番力を伸ばせるときじゃないかなって思うんで。何も考えずというのは語弊があるんですけど、頑張ってくれって感じですね(笑)。

―同期に何か伝えたいことはありますか

松本 同期にはってむずかしいですね笑 どういう立場であれ4年生が1番頑張らなくてはいけないので、みんなわかってると思うんですけど、1人1人がその場で頑張るっていうことですね。なんかあんま…同期に言うことある?

濱本 とりあえずやりましょうっていう感じだね。

松本 とりあえずやってやろう。

―それでは今シーズンの意気込みをお願いします

松本 僕らは3年間やってきて負けるのはつまらないんで勝ちにこだわってやっていく。最後に日本一を掴めるように自分たちに厳しくやっていくというのが意気込みですね。意気込みは?

濱本:まず怪我をなおすことが第一で、なおしたら日本一になりたいなみたいな感じですね。日本一なったことないよね?

松本 なったことない

濱本 彼高校時ときも準優勝で大学も準優勝しかないんで

松本 日本一ってどんなものかっていうのを味わいたいですね

―応援しているファンにメッセージを

松本 感動を与えられようなラグビーにしたい。応援していただければ幸いです。

濱本 ラグビー自体が林監督の最新型のものを取り入れて面白いラグビーを展開できると思うんですけど、それに脈々と受け継がれてる伝統のタックルとかそういう慶應らしさというものを融合させておもしろいラグビーを見せたいなと思います。

(取材・編集 中尾紗弓、長崎佑香)