(特集)ソッカー部4年生総括インタビュー 『PLAY BACK 2009』

1部リーグ昇格という悲願達成から1年。リーグ戦を5位という好成績で締めくくった荒鷲イレブンのトリを飾るのは、チームを支えた4年生による総括インタビュー。中川靖章主将、織茂敦副将、甲斐悠佑選手の3人に、今シーズンの振り返りと後輩に向けてのメッセージを伺った。また、引退後にも関わらず、インタビューを快諾してくださった3選手に、この場を借りて御礼申し上げます。

―それでは、後期1試合目の筑波大戦から振り返っていきたいと思います。中川選手はこの敗戦を振り返ると、1番は精神的な面だという風におっしゃっていましたが

中川 前期の国士館戦に向けたような取り組みが出来たかと言えば、そこがあんまり出来ていなかったっていう意味で、多分そう言ってたんだと思います。正直筑波はその辺しっかり取り組んできてたし、大事な後期初戦だったんですけど、相手よりも上回るほどの準備ができていなかったんじゃないかなという反省点だったような。

―織茂選手は単純なミス、キックミスなどについて言及されていて、細部が効いてないというようにおっしゃっていました

織茂 そういうところも含めて、夏の期間の練習試合とか大会で、2カ月ですけど、その時に結構負けるっていうか、一試合一試合をあまり重いちゃんとした気持ちでやらない試合、だらだらした試合っていうのがある程度でてしまって、そのままあまり良くない流れで後期に入ってしまって、リーグ戦にも関わらずそういう大会と同じくらいの気持ちで自分含めてチーム全体が臨んだのかなっていうところがありました。

―では同じく序盤、法大戦はいかがでしょうか

甲斐 俺は流れとかのシュートが結構あって、それを外しててっていうのが結構あったので、流れの中で点を取りたいなっていうのがあったんですけど、結局セットプレーでしか取れなくて、やっぱりFWとして自分が点を取るのも大事なんだけど、自分が起点となってっていうのをもっとやらなきゃならないんだなっていうのを感じました。

中川靖 多分前半とかは結構ボール回しでけちょんけちょんにしてたんですけど、そこでしっかり崩して点取れなかったのを1番の反省点という風に考えていて、ただ、長いシーズンのなかで連敗することが1番いけないという風に考えていて、その上で勝ち点3を取れたことがすごく大事。この時他のチームも駒沢とか確か連勝だったし、法政が下位のチームだったので、そういうところで取りこぼしをしなかったっていうのが大きかった、っていう風に覚えています。

―そして、初勝利の次に迎えた東海大戦は4点を取っての完勝でした。織茂選手は得点もされていますが、ふりかえっていかがでしょうか

織茂 正直試合入る前とかに4点差とか圧勝できるっていう雰囲気は全くなくて、蓋を開けてみたら4−0で良かったんですけど。覚えている良かった点は、いいようにみんなボールが回ったので、本当に楽しくサッカーできて、ひとりひとりも動いてサッカー出来た結果、プレッシャーとかも速くなったし、そういった面でそこで前期のような気持ちと言いますか、サッカーの楽しさとかっていうのを思い返して、結果以上の意味があった試合だと思います。

―一方で、中川選手は相手のポゼッションの質に助けられた部分が多いともおっしゃってらしたわけですが(笑)

中川 東海戦は、相手が弱かった(笑)。蹴ってくれたからすごい助かりました。東海戦に関しては前期負けていたのはメンタルの部分だけだったので。

―ところが、次の神大戦は引き分け。特に織茂選手は、負けに等しい試合だとおっしゃっていました。振り返るとそのくらい、良くない試合だったんでしょうか

織茂 そうですね。3連勝っていう重要な試合で、前半からペースうちらが握っていたし、得点チャンスもあったにも関わらず多分チャンスで言ったら半分くらいしかない相手に失点してしまって引き分けだったので、正直勝ち点3のところが1なので、本当に悔しい試合でした。

―ただ、甲斐選手はこの試合、後期初ゴール。試合後は、サイドの裏のスペースを信じて狙い続けた結果、点を入れることができて良かったと前向きなコメントもありました。

甲斐 そうですね。

―コメントをシーズン通して追っていくと、甲斐選手はご自身の出来を運動量ではかっている印象がすごく強いんですが

甲斐 そうですね。前半から割りと動いている試合って、なぜか後半になった後も体がすごく動いて…というのがあるので。それもあって、いつも前半から動こう動こうとは思っているんですけど。流れとかもあって、自分がボールを追えない状況が続くと、ボールをもらえなくなっちゃうというのがあったので。だから、前期を通して思ったのが、最初から動くってことが自分にとっては大切だってこと。それで、最初にきちんと意識したのが後期の筑波大戦かな。それ以降はやっぱり試合前から動いていって、運動量挙げていくとか、気にしてやっていたという感じですね。

―ここから引き分けが続くなど、シーズン通してみるとこのあたりが流れとしてはきつかったかなという風にも思うんですけれど、駒大戦はいかがでしょうか

織茂 個人的には、この試合では相手に点を取られてから取り返したので…そのときから4位5位を争っていた駒大相手に勝ち点3をやらずに済んだというのはあったんですけれど…。後半のサッカーを見ていたら、やはり前半の流れがいいときに点を決められなかったというのがあったので、まぁ結構僕的には非常に残念な引き分けでした。

中川 オリは駒大戦の前日に関西にいないといけなくて、移動の後の試合っていうきつさもあったんだよね。

―そして次の流経大戦は、強い相手に先制されてしまう中、追いつけた試合でもありました

甲斐 正直、駒澤とかもそうなんだけど、この頃は怪我人と退場者が多くて。1年生が出ることもあって、こちらとしては万全じゃない状態で戦わなきゃいけない。そういう苦しい中での1−1だったので、この試合だけを総括すると良かったともいえるんですけれど。 ただ後から考えると、この時期の、負けたり引き分けたりっていうのが、インカレにいけなかった原因という風に思えて。やっぱり、どんな苦しい状態であっても、同じようにぷれーできなくちゃいけない。序盤の失点はいけないし、もっとやれた、やらなくちゃいけなかったという風に思いました。

―この試合の同点ゴールは織茂選手でしたが振り返って

織茂 前半は内容的にも後々の試合に繋がらないような試合だったんですけど、後半は本当にうちのペースで試合ができた。それなのに、このまま負けたら(その内容を)後に繋ぐことができない。だから、この試合を後へ繋ぐための引き分けにする、っていう意味でこのゴールを決めることができて良かったのかなと思います。

―ただ、この引き分けの後の専大戦は敗戦となってしまいました

織茂 0−3ですよね。

―そうですね、試合後のコメントでは、どう次へ繋げるかということが話の中心になりましたが、今改めてなぜこうなってしまったのかを振り返るとどうでしょう

織茂 この試合に関しては、前半は結構うちがずっとボール回していたんですけど、相手の右サイドの一発で入れられて、その後もうちのペースだったんですけど、点差的にもう1点入れられて2−0で、自分たちが攻めちゃって3−0で…まぁ先制点をどっちが取るかっていう時点で負けちゃったのかな、と。あと個人的には、僕その試合、流経大戦のとき鼻折ってて、もしかしたら復帰できないかもしれないってなって、最後かもしれなかったんで結構気合いは入ってたのに、0−3だったので、めちゃくちゃ残念だと思ってます。

中川 覚えてるのは息吹(藤田選手)がインフルエンザにかかって、すごいバタバタしてたり、まぁ前節にオリ(織茂選手)が鼻折ったのもそうだし、俺も開始何分かで、前半で捻挫して全然動けなかったこととかは覚えてて、なんかついてないなぁっていうのは思っていたんですけど、結構このへんってさっきも言ったんですけど総合力が試される時期で、例えば大城(黄選手)が復帰してきたときとかで、そこをうまくカバーできなかったりとか、左サイドにまだ山浦(選手)がフィットしてなかったりだとか、そういう部分を自分たちは最高のコンディションでやれば強いんですけど、そういうところをカバーできる力量がなかったりとか…そういうのを助けるのが練習とか事前の準備とかメンタルだと思うんですけど、やっぱりそこら辺がうまく対応できなかったとか…あと1年生が風邪引くのとかもやっぱりこっちが言ってあげればなんとかなった、というのは甘やかしすぎですけど…そういう色んな要素がこのへんうまくいかないっていうか、ある問題が起きたことに対して、自分たちがうまく対処できなかった力量のなさを僕はすごく感じてて、結構悩んだっていうか、難しかったなぁって感じた時期でした。

甲斐 俺は流経のときに怪我して応援してて、(専大戦は途中出場)何もできなくって…。怪我を治すことに専念してました。

―次の明大戦はどうでしょう

中川 基本的に準備とメンタルで勝ってたっていう部分と、相手がやっぱ連戦だったから、明らかに疲れてた。こっちはラッキーっていう感じはありますね。あと相性の良さもたぶんある。

―では続く国士大戦を振り返ると

甲斐 俺は途中出場だったんですけど、正直もっと早く使ってくれ、ってすげぇ思ってて、流れ悪いんだったら交代の選手使って、流れを変えてくれって言うのもあったし、あとは俺が入って上で戦えるから、っていうのになったと思うんだけど、俺は外から前半を見ていて、蹴ってるのは良いんだけど、蹴った先がつながらなくて、逆にそれを拾われて国士につながれて、っていうのをされてて…。やっぱうちは今年は蹴ることに慣れてないっていうか、つなぐのがうちのサッカーなのに、うちのサッカーをやれてなくて、みんながやりきれないみたいな雰囲気がすごい出てたかなっていう…。

中川 俺は確かあの試合は、ホームだったのにホームじゃないみたいだったって言い方を(インタビューで)したと思うんですけど、たぶんああいうサッカーをやったら自分たちは一番弱いって言うのを分かっていながら、ああならざるを得なかったし、そのとき初めてイエローカードもらったんですけど、ジャッジとかもうまくこっちに引き寄せられなかったし、全体的に自分たちで悪い方に追い込んだっていうか、そういう印象は若干ありました。相手の良いところを出させて、むしろ引き出してしまったかなぁ、と。もっと冷静にやれば良かったし、やるならそれに合わせて統一したやり方があっただろうし。マネージメント不足的な部分があったかなと。

―次はまた中3日で早大戦。結果的に中町選手のゴールで勝利したわけですが、負けを1つ挟んでコンディションも整わない中での試合でもありました

織茂 僕は国士舘大戦で鼻をケガしてあまり思うようにプレーできなくて、身体とかもつらく、正直コンディションはあまり上がらなかったが、早大戦という以上にこれに負けたらインカレへの夢が途絶えるという思いが非常に強くて、そのことをチーム全体に浸透させられたかなと思います。みんな本当に気合いが入っていたし、(試合も)膠着した中で最小の点差で勝てたのでよかった。

―このころになると、嫌でも意識はしてらしたかなと思うんですが、チーム内でインカレ出場の順位(4位以内)というのを意識し始めたのはいつごろからでしたか

中川 専修大戦の前に監督の方から2位以内を目指そうという話が出て、インカレへの順位という意識はずっとしていたが、本当にヤバいなと思い始めたのは、国士大戦の後とかは監督から順位のことを考えるから負けたということを言われたので、でも明治大戦の時も(順位のことを)考えていたような…。

甲斐 俺は個人的には明治大戦ぐらいの時に一番(順位を)考えたかな…。

中川靖 専修に負けてやばいみたいな感じになった。

―早大戦は負けた方がインカレ出場の可能性がなくなるというすごいプレッシャーのかかる試合だったが

中川 実際、早大戦の頃になると、チームとしては一年間ずっとマネージメントしてきて、正直6月の早慶戦で(慶大が)大勝して、明らかに早稲田は僕らに対して絶対に負けないという気持ちで臨んでくるだろうし、状況が状況だから、向こうが勝つ流れになる中でそれをどういう風に跳ね返すかとかを自分達で考えられるようになっていて、モチベーションビデオを作ってもらって、本当にこれが早慶戦なんだぞっていうマインドを全員に植え付けて、甲斐とか河合とかも休んでいたからそうですけど、3連戦だったので、連戦で余裕のあるやつに「お前がやるんだぞ」っていうことを言って、各自が責任感とこれに負けたら本当にダメなのだという危機感を普通に臨む時の倍以上持っていたので、早大戦に向けて意識を持って臨むことができた。正直自分とかも全然動けなかったから、役に立たない状態だったけど、そういう面でうまくコントロールできたかなということをよく覚えていますね。

甲斐 俺は2人が言ったことはそうなんだけれども、一番思ったのが円陣を組んでいて、すごい応援の声がでかいなというのがあって、西が丘なのだけど国立ぐらいの気持ちで声を出しているんじゃないかなというのがあったので、やっぱやる前に、こんな状態なら負けられないなみたいな、やっぱり気合いも入ったし、その応援が最後まであったので、疲れていても最後まで頑張れたのかなとすごく思いました。

―最終節、前日に引退が決まってしまった上に、悔しい負け方となってしまったが今になって何か感想は

織茂 自分的には大学サッカー引退というよりもサッカー引退というのが強くて、18年間やってきたサッカーの集大成だったので、まずは絶対に勝って悔いの残らないようにしようという気持ちと、あとは正直明日で終わっちゃうのかという実感のなさ、正直そっちの方が強かったんですけど、あまり受け止められないままあまり寝れずやったのかなと思います。

―そして最終節となるわけですが

織茂 最後の試合だったので、絶対勝って悔いの残らないようにしようというのと、正直明日で終わってしまうのかという実感が湧かないまま眠れない中で試合を迎えたのを覚えている。試合内容としては、西が丘に国体で一緒だった奴とか大勢の部員がいて、いいプレーしていたよと言われたりして嬉しかったが、負けてしまったことは今振り返ってみても辛いです。

甲斐 最後の試合はどうしても勝ちたかったし、中央に対するイメージが他のチームとは違っていて、やっぱ勝ちたいなというので、最後になると気がつけば4年全員が前で攻めて後輩が守るという形になっていて(笑)自分たちで決めて後輩たちに最後にいい思い出を作らせてあげたかったが、負けてしまいとても残念。

中川 一番良かったのは、最終戦という状況にも関わらず、後輩が先輩にいい思いをさせようという気持ちでプレーしてくれたのは嬉しかった。でも、自分が決定機を外してしまい、後輩に頑張ってきたことが結果に報われるということを示せなかったのが残念。

―では、今季のベストゴールとMVPを3人が選出するとしたらいかがでしょう

中川 MVPはオリだと思っていて、駒沢戦や前期からずっとそうだが、4年間通じて頼りにしてたから。ベストゴールは形的には法政のときのオリのゴールや明治戦の甲斐のゴールだと思う。個人的なゴールとしては開幕戦のゴールが印象に残ってる。

甲斐 自分的に好きな写真があって、早慶戦のときにヤスがゴールを決めたあとに皆が走ってくる写真がすごくいい写真で。その風景込みでそのゴールかなと。それで、MVPはマチだと思う。ヤスとオリは主将と副将として皆を引っ張ってくれていて、靖がプレーで皆を示してというのがあるんだけど、マチは危機を察知したときにいち早くそれに気づいて、どうにかする力というか。皆とは違う力があったと思う。

―では、織茂選手が選ぶなら…

織茂  MVPは主将ですね。

中川  偽善じゃないよね(笑)

織茂  外から見てると中町って言う声が一番だと思うんですけど、中でやってるともちろん頼りにはなるんですけど、それこそサボったりしていて。そういうところがないのがヤスで、ここぞっていうときに頼れる、PK決めてくれたのもそうだし、僕の出れなかった明大戦で一番動いてたのもヤスだし。そういうところでやっぱりMVPは主将ですね。ベストゴールはやっぱ法政戦のやつかな(笑)

―では、引退されるとなると4つスターティングメンバーのポジションが空くわけですが、自分のポジションを埋めてくれると期待している後輩は?

甲斐  俺は風間にしか期待してないですね!俺が三年のときは風間が出て、四年になったら俺が出てって感じなので。次は…

―順番的に(笑)

中川 でも甲斐の代わりはいないっしょ。タイプがね。高さ、うまさ、速さ、って言ったらなかなかいないよね。ファン・ニステルローイくらいしか(笑)

織茂 僕は、一番は藤田です。早慶戦とか一緒に出てボランチ組んだりして自分としても学ぶべき点とかいっぱいあって。やっててうまいし、頑張るんで。期待してますね。あとは個人的には加美が最上級生になるんで、出てほしいし、出て藤田とかを引張って行かなきゃだめだと思うんで頑張ってほしいですね。

―右サイドはどうでしょう?

 

中川 スキルとかで言ったら俺よりうまいやつは何人もいるんで、埋めてくれるも何ももう最初から埋まってんじゃないかな、と思ってますけど。チームのマネージメントとかの面では、次主将の佳貴には頑張ってほしいと思っているのと、まあでも僕はみんなに期待したいな、って言うありきたりな答えを…(笑)

―来期の期待と後輩に一言お願いします

甲斐 来季に期待することは、俺らがやれなかったことをやって欲しい。リーグ優勝やインカレに出場する事もそうだし、総理大臣杯・天皇杯で1つでも上に行って、違う地域のチームと試合をする事で学ぶこともあるし、それでよりチームとして強くなれば良いと思う。後輩に向けては、俺は中翔や辻を嫌々連れ込んでひたすらシュート練習をやってたんだけど、そういう練習がいつか花開くときが来ると思うから地道に頑張ってほしいと思います。

織茂 期待としては日本一になって欲しいなという事。その為にはインカレに出るか総理大臣杯とかに出なくてはいけないんだけど、そういった歴史に名を刻む事をしてほしいなと思っています。後輩に対して、1番伝えたいことは早くソッカー部を本当の意味で好きになって欲しいなと、なって下さいという事です。好きになったらサッカーに対してもソッカー部に対してもストイックになれると思うし、そうして全員が常にチームのことを考えて行動できたら本当に凄い組織になると思う。今季はそれが出来なかった結果(全国に)出れなかったというのも少なからずあるので、後輩にはそこに早く気付いて1人でも多くの部員がそれをやって欲しいなと思います。

中川 これだけ自分たちが良いことをやっているんだっていうのを自信に持っていいし、それをまた他からも評価してもらえたらより良いかなと。そういう意味でこれから日本一とかなんらかのタイトルを取って、客観的に他のところからも認められるようなチームになってくれれば良いなと思ってます。自分たちは「2部から1部へ昇格」だったり「インカレ出場」といった目標を立ててそれに向かって進んで行った。別に目標が高いとか低いとかは関係なく、それに向かって努力したり悩んだりするっていうことがかけがえのない経験だと思うから、時間を無駄にしないで自分が出来る精一杯の成長を楽しんでほしい。こういった経験が出来るのは本当にこの4年間しかないから、後輩たちはそれを謳歌して欲しいなと思います。

―3選手は、Jリーグでプレーを続ける中町選手と違い、大学での引退が決まっていたなかで1個でも上を目指してプレーされてきたわけですが、その心境はどうだったんでしょうか

甲斐 やっぱりどうせやるなら日本一になって終わりたいというのはあった。日本一になるなら自分はプロからのスカウトが来るぐらい実力をつけなくてはいけないと思ったし、また天皇杯に出てJのチームを倒したいというのもあった。他のチームと戦っていく中で自分達が1番ではないと感じたり、足りない事が見えてくるとまた頑張れた。

織茂 僕は大学後もサッカーを続ける事を目指してやってきていた。プロに行かないと決めた後のモチベーションとしては、まず後輩のために何か残せないかっていうこと、そして自分の大好きなサッカーで勝つために自分がもっとやらなくてはっていうのがあった。自分は勝つか負けるかの勝負の為にストイックになる事は好きだった。自分の中でプロに行かないと決めた後は、自分のサッカーはあと何カ月なんだと逆算して考えながら頑張っていた。

中川 まず、自分が1・2年の時にもっと自分が上を目指してやっていれば違った形も見えてきたのかなという思いは少なからずある。今の1・2年生を見ているとプロっていうのが身近なものとしてあって、それに向かって取り組む事が出来ているんで僕らの時と比べて変わったなと思います。ただ僕は慶應ソッカー部で4年間やってきて、この組織の中で目標に向かって一生懸命頑張ることその経験を、自分のサッカー人生の集大成にしよう、ここで燃え尽きてしまってもかまわないとまで思える事が出来た。そこにモチベーションを置いていた。Jリーグの話も聞いたりしたんですが、ここにまさる魅力的な経験が出来るのかなという気持ちがあった。だからここで「インカレ出場」っていう目標に向けて頑張る事が魅力的に思えたし、皆と一体感を持ってそこに向かっていく事が素敵なことだなと思えました。

―4年生の皆様、お忙しい中本当にありがとうございました