野球 特集『ラストシーズンにかける』

加藤幹典選手「優勝する喜び、うれしさを伝えたい」


――代表メンバーに選ばれたときの感想は?
日の丸を背負う日本代表の選手として恥じないように、 という気持ちがありました。

――国際球を使用してみての感想は?
(ボールの縫い目の)山が高いな、とは感じました。 あと他の選手達は重いって言ってましたが、 僕は去年のアメリカキャンプで似たようなボールを使用していた経験が あったので特に問題は無かったですね。

――自己新となる151キロを記録したときの感想は?
あれは狙って投げました。 調子が良かったことと、リーグ戦と違ってショートイニングだったので 全力で投げよう、と。 もしかしたら(自己新記録が)出るんじゃないかな?と思って 投げたら出ちゃいました(笑)

――同部屋の早大・斎藤佑樹選手とはどんな話を?
斎藤選手と二人のときはあんまり野球の話とかはしなかったですね。 ただ、東洋大の大場選手が部屋に来て 投手3人でいる時は色々話しましたよ。 話の内容は野球のこと、プライベートのこと半分ずつという感じで。

――斎藤選手に何かアドバイスはしましたか?
腹筋・背筋について大場選手と同じ考えを持っていたので 2人で「(斎藤選手に)おまえ腹筋とか弱いんちゃう?」って言って、 どこの箇所を鍛えたほうが良い、とか伝えたりしました。

――早大の選手達とチームメイトとして過ごしてみてどうでしたか?
早稲田の選手だからって意識したりすることは無かったです。 普通にチームメイトとして話したりして過ごしましたよ。 ただ、やっぱり野球は上手いな、と思いましたけど。

――対戦相手のアメリカの選手の印象は?
将来メジャーで活躍するであろう選手ばかりというだけあって、 バッティングに関しては、すごいスイングが早かったりだとか… なんだか未知の世界、という感じでした。

――いつかメジャーに挑戦してみたいですか?
自分の実力がしっかり伴って、自信が持てたら 挑戦してみたいな、という気持ちはありますね。

――星野監督から何かアドバイスはありましたか?
本当に基本的なことなんですけど、 守備に関してはたとえばピッチャーゴロの捕り方だとか ピッチャーの心構えなどアドバイスして頂きました。

――プロの野球選手たちと過ごしてみてどうでしたか?
やはりプロということで才能のある人たちが多く、 野手に関しては本当に守備が上手くて、 何度も助けられたという場面がありましたね。 投手に関しては、これからの球界を担っていく若手の選手ばかりで 高いレベルで野球ができたなという感じがありました。

――2試合先発を経験しての感想は?
調整不足というのもあるんですけれど、 2試合とも本当に調子が悪くて、ストライクが全然入らなくて。 あと、国際審判でストライクゾーンが違って戸惑ってしまい 自分のピッチングができなかった。 結果的には勝てたので、後悔というよりは 自分への課題が残った、という感じですね。

――対戦相手のフランスと中国の選手の印象は?
フランスは弱いって言われてましたけど、 勝負所ではけっこう打ってきて、あなどれないな、と思いました。 中国は日本とタイプが似てるうえに、 敵地開催ということもあって、一球一球に対する思いが強いなという 印象がありました。

――2つの国際試合(日米大学野球とプレ五輪)を通じての感想は?
日米大学野球では調子が良い時の、 プレ五輪では悪い時のピッチングと両方を経験したので 調子が良い時・悪いときにそれぞれ どのようにピッチングをしていけばいいのか、というのを 自分への課題として得られたなと思います。

――遠征続きの後に慶大のチームに戻ってみての感想は?
チームに戻ってすぐの間は、夏の練習も一緒にしていなかったんで 「このチームかぁ」みたいな印象はありましたけど(笑) でもリーグ戦前に練習を重ねていくうちにそういう感じは 解消されつつありますね。

――春季リーグ戦を通じてのチーム全体の課題は?
やっぱり勝負所で一本が出ない、というのがありましたね。 ピッチャーとしてはその勝負所で勝ちきれない、 自分のピッチングができない、というのが春の課題です。

――加藤選手ご自身の課題は?
序盤にぎっくり腰になってしまい、チームに迷惑を掛けたので やはりコンディショニングだと思います。

――ラストシーズンへの意気込みは?
僕らがチームに残せるのは本当に最後の機会なので、 特に僕ら4年生達より1個下の学年の代は 優勝というものを味わっていないので、 彼らに優勝する喜び、うれしさを伝えたいですね。 それが僕らができる最後の仕事だと思っています。

――次世代のエースとなる選手達に伝えたいことは?
こうやって一緒に練習できるのもあと2ヵ月位なので、 その間に自分が学んできたもの…、 技術的な面、精神的な面のもの、全てをひとつでも多く伝えていきたいですね。

――優勝するために、また早稲田に勝つために今慶應のチームに 一番必要なものは?
春から言われているんですけど、2番手の投手の確立というのが 第一条件。 あとは、打者が打たないと勝てないので、 打者がしっかりと結果を残すことですね。 早稲田については…別に意識していないですね。 意識し過ぎない、ということも必要だと思います。


◆加藤 幹典(かとう・みきのり)
川和高校(神奈川)を経て、現在環境情報学部4年。慶大では1年春からリーグ戦に登板。 今季は2000年代初のリーグ通算30勝がかかる。1メートル79、75キロ、左投げ左打ち。
<春季成績>7試合 4勝 2敗 41回1/3 防御率2.61
<通算成績>53試合 26勝 15敗 314回1/3 防御率2.15

(取材・編集 黄田 真知子)

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