本紙創刊に寄せて−「慶応スポーツ」に期待 元巨人監督・水原 茂さん 私たちの時代は塾の黄金時代であった。野球は日本のトップレベルにあり、 ラグビーとしても「無敗のラグビー」と言われ、日本の王座を長期にわたって守 り続けていた。 ところが最近の塾を見ると、野球部はもちろん、ラグビーは明治、早稲田に追 い越され、 塾全体が低調であるとも言えるような状態である。 私としては“昔の慶応”を知っているだけに残念でならない。 塾の体育会各部に、より一層の努力、健闘をお願いするのは言うまでもない ことだが、そのとき意外と大きな選手の支えとなってくれるもの、それは塾生が、 塾全体が自分たちを支援してくれている、応援してくれている、という気持ちで あろう。 塾全体が一丸となって“栄光”を取り戻してもらいたい。 そのための大きなバックボーンとなるのが本紙ということになるだろうし、 「慶応スポーツ」発行の意義もそこにあると思う。 そういう意味で「慶応スポーツ」に期待をしているし、できるだけの協力をした いと思う。題字(を書くこと)は得意ではないが、頼まれたことを名誉と思い、引き 受け、書いてみた。「慶応スポーツ」の今後に期待しています。 (1978年4月6日発行・本紙創刊号より)
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