バックナンバー(147号・4面)

アメフトユニコーンズ再出発

昨年、クラッシュボウル決勝で2年連続法大トマホークスにやぶれた慶大ユニコーンズ。当時の4年生が引退し、多田主将(経4)を中心に新しいチーム作りが 始まった。今季のテーマは「自分で考える」姿勢、そして「全勝」。ミーティングや居残り練習を重ね、各々が高い意識で練習に取り組んでいる。"恐い"相手を "勝てる"相手へ。新生ユニコーンズは関東制覇に向け走り出した。


敗戦

2年連続クラッシュボウル出場。相手は一昨年と同じ「強いとしかいいようがない」(QB青木・商4)法大。勝てば57年ぶりの関東制覇となる試合。 チャレンジャーとして胸を借りる気持ちで臨んだ。
  序盤から相手のディフェンスの壁は厚く、自分たちのプレーをさせてもらえない。また、王者相手に冷静さを欠く。後半に入り、OFFの個人技が 本領発揮し始めるも、時すでに遅し。力の差は大きく、13−49の大敗。慶大ユニコーンズはまたも関東一になることはできなかった。
  試合後、沢柳ヘッドコーチに「ご苦労様。ありがとう」と労いの言葉をかけられ、当時の4年生は引退。ロッカールームで多くの選手が敗戦を受け入れられず、 悔し涙を流す。思いっきり泣いて、「白紙に戻った」(沢柳)。そして、世代交代。新キャプテン・多田を中心とする選手作りが始まった。

再出発

今年、練習で重視していることは「自分で考える」姿勢。全体の練習が終わった後も居残り練習やビデオ研究、ミーティングを積極的に開いている。現在のユニコーンズ の選手たちには自主性が芽生えているようだ。
  今季のリーグ戦は「一戦一戦、集中して全勝する」。その先には「借りを返したい」法大トマホークスが待ち受けている。当面の目標は、オープン戦で課題を見つけ、 それを克服すること。「まずは初戦の武蔵工大戦で勝ちたい」と多田は語る。選手層も厚い。DFF陣は昨季から主力が2人抜けただけ。すでにクラッシュボウルを経験している 選手が多数いるのは大きい。OFF陣は体重が増え、体で負けないフィジカルが出来上がりつつある。U19日本代表に選出された選手たちも「先輩を下から突き上げてくれる」 (多田)存在。新生ユニコーンズに明るい材料は多い。

三度目の正直

「やれることをやって"恐い"相手を"勝てる"に変える」――。昨季のリーディングラッシャー岩田信二(総卒)がクラッシュボウル前に言ったこの言葉。 二度負けた、"恐い"相手トマホークス。そんな宿敵を"勝てる"相手に変えるべく、ユニコーンズは再びスタートを切った。
(大和 弘明)

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