バックナンバー(147号・3面)

ラグビー林監督就任

蹴球部が新体制でのスタートを切った。"金井組"で臨む今季。監督には林雅人氏(44)を迎え、チーム改革を図る。監督はコーチ時代、大学日本一の黄金世代を支えた 実績を持つ。昨年は社会人チームのコーチを務め、最新の理論にも精通。精神的、戦術的に選手に近い存在として、00年以来の対抗戦制覇を目指す。


新体制始動

今月1日、慶大蹴球部が新体制での練習を開始した。今季指揮を執るのは林雅人監督。松永敏宏前監督の任期満了に伴い、就任が決まった。 林監督は96〜00年に慶大HCとして2度の対抗戦優勝を経験。99年度には大学選手権も制し、黄金世代を支えた。昨季はサントリー・清宮監督の下で コーチングコーディネイターを務めた。3月23日現在、今季のチームテーマはまだ発表されていない。しかし、「1年間のビジョンができている」と語る林監督。 今度どういったチーム作りをするのかに注目が集まる。

独自の練習

3月中は、前所属チームとの契約のため、グラウンドにはほとんど姿を見せなかった。だが選手にパス練習に取り組むよう指示。重さ約1キロのメディシンボールを 使ったパスの本数は1000本を超える日もあるほど。例年ウエイトを主体とした体づくりのみを行う時期だけに、早くも独自色を呈している。しかし、練習方針の 変化にも選手たちに戸惑いはない。副将・中浜(環4)も「パスは課題だが、(指示がないと)他の練習をしてしまう。(パス特化の)指示はよかった」と納得の様子。 4年生は1年時にもチームアドバイザーとして林監督の指導を受けており、新監督を抵抗なく迎えられそうだ。

熱いチーム

00年以来、対抗戦優勝の経験がない慶大。チームを再建する上で、新監督がトップレベルのラグビーを知っているのは大きな強みだ。さらに「(社会人チームの) 練習にいける」(中浜)可能性もあり、その人脈も武器となる。また「主にコーチングに期待」(金井)のかかる監督にとって重要なのが選手との信頼関係。 今までの慶大には「監督は監督、選手は選手という感じがあった」と4年生部員。だが「それを変えていける人」として期待を寄せている。 就任直後にはチームの一体感を求め、4年生に強制入寮を指示。2月末の記者会見で語った「熱いチームをつくりたい」という言葉を具現化した形だ。
  今季の最終目標として、多くの選手が対抗戦、大学選手権、ジュニア選手制覇の三冠を挙げた。達成すれば、現行制度では早大に次いで2校目の偉業となる。 実現のためには「セットプレーを安定させ、ボールを早く動かす」(金井)ことなど、乗り越えるべき課題は多い。対抗戦開幕まであと半年。 来週には早くも練習試合が始まる。まずは試合を通じ、新チームでの戦い方を確立したいところだ。
(浅井 貴司)

3面その他の記事

すべての著作権は慶応スポーツ新聞会に帰属します。
このホームページの記事、データ、写真及び図版などの無断複製、転載を禁じます。